阪本司法書士事務所 所長の一言 27年2月

【今月のテーマ:相続関係書類は保管していますか?】

前回は、「相続登記は早めに済ませておいた方が良いですよ」というお話をさせて頂きました。ちょうど最近、あるお客様から古い相続登記のご依頼を承りましたので、ご紹介させて頂きます。

ご依頼主は、昨年お父様が亡くなられ、お父様名義の土地・建物の相続登記をしようと固定資産評価通知書を取得したところ、現在住んでいる建物の名義が、父でも祖父でもなく、明治3年生まれの曾祖父の名義のままだということが判明しました。登記簿を調べてみると、明治40年に曾祖父が売買で所有権を取得したままになっています。建物の構造は「木造板葺平家建」、附属建物には「畜舎」が登記されたままです。当然現在ではそれらの建物は全て取壊して、全く違う建物が建っているということです。

建物は、取り壊して新築した時は、表題登記の変更を申請しなければならないきまりですが、やらないでも罰則規定があるわけではないので、ほったらかしにしているケースも多々あるのが実情です。しかし将来、例えば家を新築することになった場合、新築する建物と土地を担保に銀行から融資を受けることもあるかもしれません。その際、曾祖父の名義のままでは登記ができないので、融資を受けられないなんてことにもなりかねません。

今回のご依頼主のケースでは、相続関係者は合計9名(内2名は大正生まれ)でしたが、全員から実印を押印して頂く書類があり、印鑑証明書と戸籍も揃える必要がありました。遠方にお住まいの方もいて、1か月ほど時間を要しましたが、最近書類が全て揃ったので、登記申請する準備が整ったところです。

このように3代も前の相続登記が比較的早期に実現できるのは幸運な事例です。そのポイントとなったのは、曾祖父の配偶者(曾祖母)が亡くなった時(昭和42年)と、祖父が亡くなった時(平成3年)の相続関係書類がすべてきちんと保管されていたことと、相続関係者の内、大正生まれのお二人がご健在の間に実現できたこと、親族が皆さん協力的であったことです。

中でも、相続関係書類というのは、戸籍謄本や遺産分割協議書、印鑑証明書等の書類一式ですが、何年経とうと内容が変わるものではないので、今回のように被相続人の死亡から70年近くたった現在でも使うことが出来るのです。もしこの書類がなかったとしたら、今回の曾祖父名義の登記を現在の相続人名義にするためには、もっとたくさんの書類を揃える必要があり、時間も費用も倍増していたのではないかと思います。

皆様もぜひ、相続関係書類は、権利証(登記識別情報)等と同様に、大切な「永久保存書類」として保管して下さいますようお願い致します。

所長の一言 27年2月

オペラ「天生」を観て

 

去る2月15日、古川町飛騨市文化センターに於いて、開館10周年記念事業として開催された

オペラ「天生」を鑑賞しました。

飛騨に残された貴重な大自然でもある天生のブナ原生林や湿原は、今なお神秘的で霊力すら感じると聞いています。

指揮者、高橋勇太さん率いる管弦楽団、天生チェンバーオーケストラの音楽に合わせて地元出身で世界的に活躍されているテノール歌手水口聡さんを初めソプラノ歌手大村博美さん、見角悠代さん達が迫力いっぱいにホールの響き渡る朗々たる歌声で演じられました。

これぞオペラの醍醐味!!又地元で結成された天生混声合唱団・天生児童合唱団の皆さんが素晴らしいハーモニーと歌声を披露して下さり、舞台の演出を一層盛り上げて下さいました。短い期間に良くここまで練習されて役を全うされたと感動と共に観させて頂きました。構想から3年との事、大きなプロジェクトが動き出し携わられた多くの人々の並々ならぬ汗と涙の結集が、この大成功へと導いたのでしょう。オペラの素晴らしい歌と演技に酔いしれた感動の一日でした。

地球規模で異常気象や自然災害が多発している昨今、この「今」をテーマにされたオペラ「天生」上演はとても大きな深い意味があると思いました。

私達はこの大自然に畏敬の念を持ち、恵みに感謝し、後世の子供達にこの美しい地球を残してやりたい!!そんな大きな優しい心を持ち続けたいものです。

そして、「天生」の大自然が何時までも残って欲しいと願う一人です。

主演を務められた水口聡さんは、作り手が語るオペラ「天生」と題して次の文章を寄稿されています。

「今日、世界各地で見られる自然破壊、地球自身が何か信号を発しているかのように感じられます。音楽で言うとハーモニーのバランスが崩れている状態です。

3年前に初めて天生の地へ足を踏み入れた時、ベートーヴェンやシューマンがウィーンの森を幾度となく散歩しながら作曲をしたように、天生の森もどこか同じような気配を感じさせ、この自然の中から何か生まれるようなインスピレーションが働いたのでした。

私の演じる「桂門の神々の長」は、バランスの崩れた現代社会に警鐘を鳴らし、人間を優しく見守る神で、人間界の不協和音を取り除き、本来あるべき、何事に対しても謙虚な姿勢を取り戻させる重要な立場にあります。また、後世に残る作品には必ず「思想」があり、このオペラ「天生」にも思想を感じると同時に、今後に期待できる作品です。」

阪本司法書士事務所 所長の一言 27年1月

明けましておめでとうございます。昨年は隔月でお届けしていた事務所通信ですが、本年より毎月となります。司法書士業務に関連する豆知識などをご紹介していきたいと考えておりますので、ご一読頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

 

【今月のテーマ:相続登記はお済みですか?】

今回は、数ある不動産登記の中でも身近な「相続登記」についてご紹介したいと思います。

相続登記は義務ではなく、いつまでにしければいけないという期限もありません。全く登記をしないでいても、固定資産税や相続税の納付書は、市役所・税務署で相続人を調べてきちんと代表相続人宛てに送られてきます。先祖代々の土地・建物をお持ちの方で、ある時必要が生じて登記簿を調べてみたら、何代も前の御先祖様の名義のままだった、ということもよくある話です。将来にわたって売買や贈与などをする予定も担保に入れる予定も全くなければ、相続登記をしないで放置していても特に不都合は生じないわけです。

 しかし司法書士という立場から、相続登記は早めに済ませておくことをおすすめしているのですが、それにはいくつか理由がありますので、ここでは3点ご紹介いたします。

 

  1. 相続登記には必ず戸籍謄本が必要になります。亡くなった方の戸籍については、出生から死亡までの戸籍を全部、相続人については現在の戸籍を揃えなければならないのですが、古い時代になればなるほど集めなければならない戸籍の数が増えて大変です。

     

  2. 売買や贈与等の所有権移転登記や、金融機関等から融資を受けて抵当権設定登記をする際、前提として「現在の所有権者の名義」にする必要があります。この時、相続登記が何代も前からされていないと、必要書類を揃えるのに時間と手間が余計にかかります。

     

  3. 相続登記を長年放置していると、相続人の中に更に亡くなる方が現れ、末広がりに相続関係者が増えていきます。そうなると戸籍集めも大変ですが、遺産分割協議書を作成する場合には、実印で判子を押してもらう(印鑑証明書も必要)関係者の人数も増えてしまいます。中には音信不通だったり、判子をなかなか押してもらえなかったりする人がいて、書類に全員の判を押してもらうのに数か月~数年もかかるケースもあります。

    印鑑を押す代わりに、多額の判子代が必要となるケースもあります。

     

上記のような理由から、相続登記はお早めに済ませておくことをおすすめしております。

所長の一言 27年1月

最近、「なぜかミスをしない人の思考法」という本を読みました。

ビジネスでも、本当に参考になりますので、感想を述べたいと思います。

 

先ず、「失敗の3悪人」の話です。

ビジネスマンなら、日常の活動で、倒産に至らないとも限らないミス・失敗は、許されません。

失敗の原因には、三つが挙げられております。

一つ目は、「無知」です。

統計でも、この無知による失敗は、約35%と言われており、最も注意すべき点であります。

建設業を例にとると、法律でセーフティネットや安全帯着用義務があることを知らないので、使わない。無知な作業者に、高層建築のような高度な仕事はできない。

 

二つ目は、「無視」です。

統計で、無視は9%。

やはり、建設業を例にとると、安全帯を腰に回していても、そのフックをどこかの柱か、ワイヤーに引っ掛けていなければ、役に立たない。多くの事故は、面倒だから無視して起こるのである。

 

三つ目は、「過信」である。

統計で、過信は、17%。

木造建築の棟上げでは、柱を2本立ててそれに梁を渡す。柱の穴に梁のホゾを叩き込むが、その時鳶職は、梁の上に乗って大きな槌のようなカケヤを振り回す、しかし、安全帯を着けない。フックを掛ける所がないからである。

北欧では、この最初の鳶のために、クレーン車のフックをぶら下げておくのである。鳶の誇りであろうが、自分は落ちないという過信のために、落ちたらお仕舞である。

 

私は、この三悪人に不注意を付け加えたい。

不注意は、思い込みから生じます。不注意の防止は、面倒でも、一つずつ確認することが必要である。

所長の一言 26年12月

早いもので、今年も後余すところ わずかな日数となりました。

心せわしい年の暮れ、御社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

今年も格別のご高配を賜り誠に有難うございました。厚く御礼申し上げます。

 

新年になりますと、心も新たに、「今年こそは売上を大きく伸ばそう」とか「地域一番店になろう」とか考えますが、年の暮れになると、実行できなかったことを悔やむ結果となる人々が、私も含めて、多いように思われます。

 

過日、岐阜市内で行われたセミナーで、信念の重要性を話された内容をお話したいと思います。

ハワイで実際にあった話で、日本語しか話せない患者と、日本語の話せない医者の話です。この患者が、不調を訴えて、この医者にかかった時のことです。会話が双方とも噛み合わない中、この患者が、医者の話の中で、「Sugar」という言葉だけが理解できたそうです。患者は、そうか「Sugar」を取れば治るんだと確信して、医者の薬の調合も断って、例えばコーヒーの中に砂糖を5杯入れるとか、ご飯に砂糖をかけて食べるとかして、ひたすら砂糖を摂取した結果、体調が良くなったそうです。実は、この患者は「糖尿病」だったそうですが、やってはいけない事でも、「砂糖を食べれば治る」という信念を持って、糖尿病患者で御法度とされることをやって、信念によって治ったということです。

 

かの有名な啓豪家ナポレオンヒルも、「思考は現実化する」・「物事は外から起こるのではなく、自分を通してやって来る」・「自分から出たものは、自分に返ってくる」と言っております。

信念を持つことの大切さを、ご紹介しました。

事務所案内

阪本会計事務所
〒506-0054
岐阜県高山市岡本町3-242
[TEL] 0577(33)2605
[FAX] 0577(33)2589

外観写真

アーカイブ