阪本司法書士事務所 所長の一言 27年11月

【今月のテーマ:『相続に関係する豆知識 その3』

 

◎遺産分割の後で遺言書がみつかった場合、どうする?

 

事例

『父が亡くなり、父の遺産は遺産分割協議を経て相続人に分配されました。後日、父の遺品を整理していたら遺言書が見つかりました。協議の内容とは異なるものでしたが、どうすれば良いでしょうか?』

 

遺言書は、亡くなった人(被相続人)が遺された親族に対して送る最後のメッセージであり、非常に大きな力を持っています。遺言書にしたためられた内容は、最大限に尊重されるべきものとされており、法律で定められている法定相続分よりも優先されるべきものです。

ところが、この事例では、遺言書を発見する前に遺産分割協議が行われ、被相続人の意思とは異なる形で財産が分配されていました。

このような場合の対応ですが、基本的には「遺言書の内容に従う」ことになります。相続人全員が遺産分割協議の内容に納得していたとしても、後から発見された遺言書の内容と異なる場合は、協議の内容は無効となってしまうのです。

 

しかしながら、後から発見された遺言書の内容を確認した相続人全員が、既に行った遺産分割協議の内容を優先させたいと考えている場合は、遺産分割をやり直す必要はありません。このようなケースが起こった場合は速やかに相続人全員を集めて、遺言書の内容を確認するとともに、遺産分割協議をやり直したいかどうかの意思を確認するようにしましょう。

所長の一言 27年11月

〔野菜作りにほっこり〕

 

 

 今年の夏より親戚の10坪足らずの畑を借りて野菜作りを始めました。

何しろ生まれて初めての経験です。1年以上も放置してあった畑には腰の高さにまで雑草が広がり、その畑を見て愕然としましたが、根気に草刈りから始めなければなりません。夏の真っ盛り身体は汗ビッショリ、少々疲れも出ましたが何かやる気が出てきました。

 そんな時、『運良く!』豆耕運機を譲って下さる方があり、この文明の利器に助けられて、畑は何とか畑らしくなり、黒い土壌も見えてきました。豆の苗や里芋の種芋を植え、その脇に少し葱も植えてみました。週末に畑を見に出掛けるのも楽しみのひとつとなっています。

 無農薬にこだわり、そして台所から出る残飯や野菜クズなどを乾燥機で処理したものをせっせと畑に運んでいます。最近は落葉をたくさんかき集め、来年の堆肥にしようと思い、これも一緒に運んでいます。野生のムジナや狸の被害もあったりと今年の生り物は、枝豆と里芋、葱のみでしたが、来年はもう少し力を注いでいこうと思っています。

 健康維持の為にも大自然の中で土に触れ、身体を動かす事はとても心身のリフレッシュになる様な気がしています。

 まだズブの素人です。どなたか農業指南をよろしくお願いします。

阪本司法書士事務所 所長の一言 27年10月

【今月のテーマ:『相続に関係する豆知識 その2』

 

◎未成年の子がいる場合、遺産分割協議は親が代理できる?

 

未成年者が財産上の法律行為(契約など)をする場合には、原則として親権者が法定代理人となって手続きを行います。遺産分割協議であってもそこに違いはありません。

しかし、相続によっては親権者と子が同時に相続人になってしまう事もありえます。

 

例えば、父、母、子(未成年者)という家庭があり、父が死亡したとします。この場合、法定相続人は母、子の2人になり、同じ立場(父の遺産を争う関係)にあります。

このとき、母が子の法定代理人として認められてしまえば、母は子の意志に関係なく好きなように遺産を取得することが可能になってしまい、「母がすべての遺産を相続する。」という内容の遺産分割協議を行ってしまう恐れがあります。

 

このように、未成年者と親権者の間で利益が相反する場合には、家庭裁判所に申立をし、親権者に代わって未成年者の代理人になる「特別代理人」を選任してもらう必要があります。

家庭裁判所に選任された特別代理人は、未成年者に代わり遺産分割協議に参加し、遺産分割協議書の押印も特別代理人が行います。

 

なお、未成年者1人に対して特別代理人1名が必要になりますので、未成年者が複数いる場合には、特別代理人も複数人必要です。

所長の一言 27年10月

マイナンバー制度について

 

10月5日以後から施行されるマイナンバー制度ですが、そのうち、各市町村からマイナンバーの通知書が届けられると存じます。

 

この通知書の中に、「マイナンバーカード」の交付を希望するかどうかの文書が届けられると思います。希望する場合のみ、ご自分の写真を提出することになっております。

しかし、カードの交付は、受けない方が賢明と存じます。通知書のみ、大事に保管しておけば、カードの交付は必要ありません。

携帯しているのは、リスクが多すぎるからです。どういうリスクかと申しますと、カード番号が盗まれますと、色々な「成り済まし」に利用される恐れがあるからです。

現に、アメリカでは、成り済ましにより、米国税当局に還付請求が多発しており、無用のトラブルに巻き込まれる恐れがあるからです。

 

カードを希望しなくても、罰則はありません。

阪本司法書士事務所 所長の一言 27年9月

【今月のテーマ:『相続に関係する豆知識 その1』

 

◎遺言書がある場合、遺産分割協議はできる?できない?

 

被相続人が死亡し遺言書がある場合には、被相続人の最期の意思は尊重すべきなので、その内容に従って遺産を分けます。遺言書がない場合には、相続人全員で遺産分割協議を行ない取得者を決めます。このように、まずは遺言書が優先されるのが遺産分割の大原則です。

 

では、遺言書はあるが、その通りにしたくない場合はどうなるのでしょうか?例えば、「遺言で不動産をもらうことになっているが、金銭にしてもらいたい」、「不動産は全部自分にして金銭(代償金)を他の相続人に払うようにしたい」などです。

 

その他、遺言書通りにしたくない理由として下記の例があります。

 ・相続税の計算上(小規模宅地等の特例、相続税額の加算など)、

不利になる場合

・相続財産を売却したときの譲渡税が不利になる場合

2次相続の対策上、不利になる場合

・相続後の資金繰り、所得税等で不利になる場合  など

 

こういった場合には、相続人全員の同意があれば、遺産分割協議で取得者を決めることができます。相続人全員が合意している以上、この遺産分割に対して異を唱える人がいませんから、そもそも問題が生じないわけです。

法律の考え方も、「死んだ人の意思よりも生きている人の意思優先」といった結論のようです。

 

ただし、遺言書の中で遺言執行者を指定している場合は、遺産分割協議につき遺言執行者の同意が必要ですので、注意が必要です。

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