阪本司法書士事務所 令和3年8月

【今月のテーマ:「自筆証書遺言書保管制度」について】

 

昨年7月よりスタートした「自筆証書遺言書保管制度」ですが、今年7月10日でちょうど1年が経ちました。自宅などで保管される遺言書は、本人の死亡後、紛失したり、一部の相続人に改ざんされたりする恐れがあります。同制度はこうしたトラブルを回避し、円滑な相続を後押しするため始まったもので、一言でまとめると、自分で書いた遺言書を法務局に預けておける便利な制度ですが、この1年間で利用した人はどれくらいいたのでしょうか?

法務省HPからデータを確認してみますと、全国の申請件数は、20,849件(令和2年7月~令和3年6月末の累計数)で、月平均にすると1,737件になります。

では、岐阜県内での利用状況はどうかといいますと、今年6月末までの1年間に利用された累計申請数は、375件(岐阜地方法務局管轄分)だそうです。遺言者本人のみで手軽に作成でき、費用もさほどかからない保管方法(申請手数料:1通3900円)ですが、まだまだ制度の認知率が低い印象を受けます。

この制度は、公正証書遺言のように法律の専門家から遺言内容などについて助言は受けられませんが、書類に不備がないか外形的な確認作業(日付・署名・押印など)は実施されますし、公正証書遺言同様、死亡後の家庭裁判所での遺言書検認手続きが不要になるという大きなメリットがあります。

遺言書の作成は自筆証書遺言がいいのか、それとも公正証書遺言がいいのか?それぞれメリット・デメリットがありますので、それらを考慮したうえで、ご自身に合った方法を選択されるのが良いかと思います。

遺言書は、自分の想いを実現するための大切な備えで、誰もが書いた方が良いといえますが、特に遺言書を残すべきと思われる方は、右図にまとめてありますので、ご参考にしてください。

また、ご不明点等がある場合は、弁護士・司法書士・行政書士といった法律専門家に相談されることをおすすめ致します。

 

 

 

 

 

 

 

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