阪本司法書士事務所 所長の一言 28年8月

【今月のテーマ:『相続に関係する豆知識 その11

 

◎質問:遺産の範囲について:父が亡くなり、生命保険の死亡保険金が支払われましたが、これは遺産に含まれますか?

 

 回 答

民法上、生命保険の死亡保険金は保険契約に基づく受取人固有の権利で、遺産には含まれません。生命保険金は遺産分割の対象外ということです。 

 もっとも、生命保険金はときに非常に高額になることがあり、被相続人の相続財産の総額よりも生命保険金の方が高額になるということも珍しくはありません。そのように生命保険金が相続財産と比べても非常に高額となる場合にも,まったく遺産分割において考慮されることがないとすると、生命保険金の受取人となった相続人と、それ以外の相続人との間に著しい不公平が生じる可能性があります。そのような場合には、例外的に「特別受益」と同様に取り扱われ、相続財産に持ち戻して相続分を算定するケースがあります(最高裁H16.10.29)。

  一方で、税法上は死亡保険金も相続税課税の対象になるので、注意が必要です。生命保険を契約するとき、誰が保険料を支払い(契約者)、誰に保険をつけ(被保険者)、誰が保険金を受け取るか(保険金受取人)によって、受け取る保険金は、相続税・贈与税・所得税(+住民税)のいずれかの課税対象となります。相続税の算出については複雑ですので、専門家である税理士にご相談されることをおすすめいたします。   

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