所長の一言 令和2年2月

所得税の『雑損控除』と災害減免法による軽減・免除について

昨年の台風19号の記憶も新しいですが、最近自然災害等で甚大な被害を受けることが珍しくありません。その災害等によって被害を受けた場合、税負担を軽減するような制度はないのでしょうか?

 

【雑損控除】

実は、災害又は盗難若しくは横領によって、資産について損害を受けた場合等には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを雑損控除といいます。

雑損控除は❶震災、風水害、冷害、雪害、落雷など自然現象の異変による災害、❷火災、火薬類の爆発など人為による異常な災害、❸害虫などの生物による異常な災害、❹盗難、❺横領の5項目に限られ、詐欺や恐喝の被害の場合認められません。

 

雑損控除の金額は、

(損失金額+災害等に関連した支出金額-保険補填額)-(総所得金額等)×10  OR

(災害等に関連した支出金額)-5万円 のいずれか多い方の金額です。

雑損控除は他の所得控除よりも先に控除します。また、損失額が大きくその年で控除しきれない場合は、翌年以後3年繰り越すことができます。

 

【災害減免法による所得税の軽減・免除】

災害によって受けた住宅や家財の損害金額が、その時価の2分の1以上で、かつ、災害にあった年の所得金額の合計額が1,000万円以下のとき、その災害による損失額について雑損控除の適用を受けない場合は、災害減免法によりその年の所得税が次のように軽減されるか又は免除されます。

災害減免法により軽減又は免除される所得税の額の表
所得金額の合計額 軽減又は免除される所得税の額
500万円以下 所得税の額の全額
500万円を超え750万円以下 所得税の額の2分の1
750万円を超え1,000万円以下 所得税の額の4分の1

上記の制度を適用する場合は、被害にあった具体的な金額が必要となりますので、領収書等は保管し、被害の状況など分かる資料も保存しておくことが大切です。

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